先月の事で、書こうかずっと迷っていたんだけど。すごく悲しい事で、なるべくこのブログには、悲しいこと、嫌なことは書かずにしてきたけど、悲しい事って嬉しい事より早く忘れられるように人間はできているみたいだし、10年後、20年後、このブログが残っているかわからないけど、時が経った時にも思い出せるように書いておこうと。
数年前習い事(シュガー以外)で一緒だった人の訃報が届いた。たまにばったり会って話をするくらいだったけど、1年半ほど前、最後に会った時には、私の妊娠を自分の事のように喜んでくれた。優しく聡明で誰からも好かれ、大人の女性として目標になる人だった。そんな彼女が精神的に苦しんでいたことを、自ら命を絶ったことといっしょに聞いた。
最後に会った時、あまり時間もなかったしそんなにたくさん話はできなかったけど、仕事が忙しく休みなく働いていた彼女が、来月から落ち着くんだって言ってたので、よかったね、ゆっくりしてねって言ったんだけど、そのあとから調子が悪くなってしまったらしい。
全く知らなくて、一度に聞いてすごくショックで心が痛くて悲しくて。知っていても私が何かできたわけではないし、命があればなんてキレイごとだというのも、どうしようもならないのもわかっていてもすごく悔しい。
普段生きているって事を意識することってあまりないけど、結婚当初晩ご飯作るのに、私生きているんだなー、自分でご飯作らなきゃ生きていけないんだなんて思ったり、れっくんが生まれてから少しでも長生きして、この子の成長を見守っていきたいなって思うようになった。
だから自ら命を絶つほどの苦しみは理解できない。理解できない人生(生きている事が幸せと思える人生)でありたいと思う。彼女の苦しみは何一つわかってあげられないし、私にできることは、彼女と出会えた事を忘れないことくらいしかないけど、今彼女が心から笑っている事を願って、ご冥福をお祈りします。
れっくんを出産した時に病院でもらった、中森じゅあんさんの「ありがとう」という生命の詩。とても感動した。れっくんと出会ったばかりなのに、別れを意識させられて涙が出た。有名な詩みたいで、ブログに載せている人も多いけど、著作権とかがわからないので、出版社のページに載っているので、ぜひ読んでみてね。命は大切だなって改めて思った秋の夜でした。